パリ → ミラノ : TGV

パリ→ミラノへ向かう新幹線 TGVの乗車レポートを紹介します。

車両
TGVはフランス国鉄の新幹線で1階建て車両が用いられます。 車内はリニューアルされているので、綺麗に保たれています。

運賃
パリ - ミラノの1等席の通常運賃がEUR 150、2等席がEUR 110です。 なお、ヨーロッパでは通常運賃に加え早期割引運賃が用意されています。 早期割引運賃は枚数限定で通常運賃の半額以下値段で販売される場合もあり 非常に人気の商品です。あらかじめ旅程が決まっている場合は利用を強くお勧めします。 ただし、変更や払戻はできないといった制約があります。

予約
全席指定席の予約必須列車です。

路線図・所要時間
所要時間は7時間20分です。トリノ - ミラノでイタリア国鉄の新幹線 : FRECCIAROSSAを利用することで ミラノへの所要時間を6時間30分程度に短縮することもできます。

パリ リヨン駅
地上と地下にホームがあり、地上のホームはターミナル形式で 新幹線、特急、快速列車が乗り入れています。 地下ホームは近郊列車 (RER)や地下鉄が乗り入れています。 地上ホームはHall1とHall2があります。 乗車ホームがアルファベットの場合はHall 1、数字の場合はHall 2です。 詳細は駅構内図を確認してください。 大きな駅ですが、軽食などをテイクアウトできるお店はあまり多くありません。

新幹線 : TGV
全車1階建て客車のTGV Reseau型です。 イタリア乗り入れに対応した専用編成が運用に就きます。 1等席が3両、ビストロ車両が1両、2等席が4両です。 1等席がどの付近にあるかは、列車案内板で確認できます。 2編成を連結して運行される場合があり、この際は前後で行き先が異なります。 乗車口に1と書かれていたら1等席、2と書かれていたら2等席です。 目的地や列車番号が表示する車外案内板もあるので確認してください。 なお、扉は自動では開きません。 扉上の扉開ボタンを押して開けてください。

座席
1等席…1+2列配置
2等席…2+2列配置
1階建て車両なので車内は広々していますが、乗車時にステップを登る必要があります。 1等席と2等席の間にはどなたでも利用いただけるビストロがあります。 ただし、従業員が座席まで運んでくれるサービスはなく、テイクアウト制です。

車内設備
各座席の上に座席番号が書かれています。 荷物置き場は大型のものが設置されています。 2等席に荷物置き場はすぐに埋まってしまうので、乗車したらまず荷物を置くことをお勧めします。 車内案内版では行き先、停車駅などを確認できます。 座席にはコンセント、足掛けが設置されています。

いよいよ出発♪ 最初の停車駅 リヨン・サン＝テグジュペリTGV駅に到着！
フランス国内は高速新線と在来線を走行し最高速度は320 km/h、イタリア国内は在来線を走行し最高速度は160 km/hです。 フランス国内は小麦畑や草原、干潟を高速で駆け抜けていきます。 2時間で最初の停車駅であるリヨン・サン＝テグジュペリTGV駅に到着です。 この駅はリヨン中心部から離れた位置にあり、リヨンの空港に隣接しています。 リヨン市内からミラノへアクセスする場合は、空港トラムでこの駅まで行く必要があります。

シャンベリーへ到着！　イタリアとの国境であるモダネ駅へ！
リヨンまでは最高速度 320 km/hで走行してきましたが、リヨンを出ると急カーブが多い在来線を走行します。 ゴツゴツした岩山の中をゆっくり走行しながら、シャンベリーへ到着です。 そしてシャンべリーを出て1時間ほどでフランス国鉄とイタリア国鉄の国境駅であるモダネに到着です。

トリノへ到着
パリから6時間でトリノへ到着です。 到着駅はトリノ・ポルタ・スーザ駅です。 この駅はトリノの中心部にあるトリノ・ポルタ・ヌオーバ駅から一駅の位置にあります。 なお、地下鉄の駅やトラムの駅があるので、市内へのアクセスは便利です。 この駅はイタリア国鉄の新幹線 : FRECCIAROSSAや私鉄新幹線 : Italoも停車します。 乗り換えることで、ミラノやローマ、ベネチアなどイタリア主要都市により早くアクセスできます。

ミラノへ到着
パリから7時間30分、トリノから1時間30分で終点のミラノへ到着です。 トリノ - ミラノは高速新線が整備されていますが、TGVが在来線を走行します。 到着駅はミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅です。 この駅はミラノ中心部から離れた位置にありますが、 地下鉄を利用することで市内の至る所へアクセスが可能です。